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いつか眠りにつく前に:映画レビュー
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【作品】
いつか眠りにつく前に
【監督】ラホス・コルタイ
【原作】
スーザン・マイノット
【出演】
クレア・デインズ
ヴァネッサ・レッドグレイヴ
メリル・ストリープ
グレン・クローズ
トニ・コレット
ナターシャ・リチャードソン
パトリック・ウィルソン
ヒュー・ダンシー
【ストーリー】
自宅で死の床にある老婦人アン。見守る二人の娘。
アンは混沌とした意識の中で、うわごとを口にする。
それは娘である二人の知らない、母の若き日の過ちだった・・・。
40数年前の親友の結婚式の日に起こった出来事。
アン、親友のライラ、その弟のバディ、そしてハリス。
現在と過去を行き来しながら、語られる物語。
【レビュー】
先日のシルクが男性目線の映画なら、
これは完全に女性目線の映画です。
平凡な一人の女性の人生を、死の間際に振り返る。
彼女が口走る言葉は、ハリスという男性の名前と、
そして完璧な母親ではなかった自分に対する後悔の言葉。
それを見守る二人の娘。
姉妹でありながら、似つかない人生を送る二人。
姉は夫と子供に囲まれる満たされた人生。
そして妹は、常に自分に自信がなく、物事が長続きしない。そんな自分をもてあまし、恋人との将来にも悲観的です。
母親の過去の人生が回想されていく中で、二人の娘達の思いや状況もわかっていきます。
40数年間、親友のライラの結婚式で出会ったハリス。
物語の核となる中心人物です。
ライラの初恋の人であり、ライラの弟バディも、
幼いころから一緒に育った年長の男性として憧れの存在である。そして主人公アンも惹かれる男性。
このハリスの魅力がいまいち上手く描かれてなかったです。
うわごとでアンが名前を呼ぶハリス。
回想シーンに入って行き、初めて出会うシーン。
観客だって期待するじゃないですか。
どんなに素敵な人なの?!って。
それが、、、う〜ん。
演出が悪いのか、写した角度が悪いのか、「あれ?」って感じの第一印象でした。
その後も、特に魅力的に見えるシーンはなし。
弟のバディの方がよほど魅力的に見えたのは気のせい?
その後、悲しい事件が起こり、彼女はハリス、そしてアンとも疎遠になり2人の娘に看取られる現在へとつながっていきます。
全体に美化したような雰囲気が常にまとわりついているようで、私はいまいち物語にどっぷりとは浸れませんでした。
しかし、最後の方でアンが娘に言う言葉。
「人生には、何も過ちはないのよ。」
というところで観ている私も自分が励まされている気がして、グッときてしまいました。
そしてこの映画の最大の見所だと思う、ラストのシーン。
人生を達観したメリル・ストリープのセリフ、演技が素晴らしいです。
たぶん母になって、子育てを終えた人にはとても共感できるのではないでしょうか?

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エリザベス:ゴールデン・エイジ::映画レビュー
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【作品】
エリザベス:ゴールデン・エイジ
【監督】
シェカール・カプール
【出演】
ケイト・ブランシェット
ジェフリー・ラッシュ
クライヴ・オーウェン
アビー・コーニッシュ
サマンサ・モートン
【ストーリー】
父王ヘンリー8世の遺志を継ぎ、プロテスタントの
女王として即位したエリザベス。
しかしその地位は安泰ではなかった。
スペイン王フェリペ2世は熱心なカトリック信者で
イギリスを支配下に入れようと様子を伺っている。
幽閉されているスコットランド女王の
メアリー・スチュアート。
そして国内に大勢いるカトリック信者。
心休まらない彼女の前に、
新世界から帰還した航海士、ウォルター・ローリー
が現れる。
【レビュー】
歴史もの。
ちょっと退屈だったり、重いかなって心配は
無用でした。
一国の女王として生きていく一人の女性の
葛藤と決断。見所はこれに尽きます。
支えてくれる夫もなく、子供もいない。
孤独な女王が捨てきれない一人の
女性としての生き方。
王族の結婚なんて、夫がいたとしても政略結婚。
子供だって王位継承が絡めば殺してしまうような
世界なので、単純に独身だったから生涯孤独
だったとは断定できませんが、そういうのを全て
帳消しにしても、心揺さぶられるドラマでした。
もう、なんと言っても、ケイト・ブランシェット!
彼女以外にこの役は考えられませんね。
知的でクールな印象のある彼女。
現代の女性の役を演じる時は、割りと抑えた
演技が印象的なんですけど、このエリザベスの
内に秘めた情熱の表現、さすがです。
そして彼女が恋するお相手クライヴ・オーウェン
演じるウォルター・ローリー。
航海士であり冒険家。
もしエリザベスが男性だったら、こんな風になって
いたのかも。彼女の狭い世界の中で、
彼女を畏れずへつらうこともなく、死と直面する冒険の
話を聞かされたら、そりゃ惚れちゃうでしょう。
侍女だって惚れます。
この映画のキャッチコピーに
「敵は、外にも中にも・・・・・・そして私の心にも。」
とありますが、納得のキャッチコピーですね。
イギリスに全てを捧げることに躊躇するエリザベス。
一人の女性としての幸せは得られないことを
頭ではわかっていながら、ウォルターに惹かれ
冷静な判断を下せなくなります。
彼に心奪われ、嫉妬し、感情に流される。
彼女が素直に女性の心を晒すシーンが一度だけあります。
切なくて泣けてきます。
しかし、イギリスの危機に直面して、彼女は我に帰ります。
ほとんど望みのないスペイン艦隊との対決に、
先頭に立って士気を高める女王。
武士道に通じるものを感じてここでも涙。
泣くとは思ってなかった映画で2度も泣いてしまいました。
イギリスの歴史に疎い私は、帰ってさっそくネット検索。
あ、でもこれは詳しい史実は知らない方が楽しめます。
映画ですから盛り上げるために多少都合のいいように変えられています。
歴史好きな人がみたら、その辺が気になって映画の世界に入り込めないかも。
世紀の決戦のスペイン艦隊との戦いも、結構あっけなく終わってしまいました。
最後になりましたが、エリザベス暗殺の首謀者として
処刑されるメアリー・スチュアート。
陰謀が発覚したときの彼女の演技。
思わず「うまい!」と心の中で叫びました。
主役も脇も演技上手で固めてあって、
どっぷり世界を堪能できます。

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